注意:私の話は、他の多くの人の個人的な性的妄想と同じく、「いくつかの規則を破ること」を描くものが多い。もし、あなたが、妄想話は現実生活において望ましくない状況を描くものであってはならないと思うならば、この話を読んではなりません。描かれる性的状況についてあなたが気分を害される可能性があること、前もって注意しておきます。18歳以下の場合は、この話を読んではなりません。

この話を保存し公表すること、再投稿すること、およびaltのニューズグループの低価格なCD-ROMの形で販売することを許可します。またこの種の作品のアンソロジーの一部として出版することも許可します。ただし、作品がdeirdreによるものであると明示され、作者への謝礼がdeirdreの名でAIDS研究の基金へ支払われる場合に限ります。---deirdre


「Drawer 引き出し」 by deirdre Drawer

私は、それを見つめていた。ハロウィーン・パーティのため? そうじゃない。変な感じ。

「何を見てるの?」

跳ね飛びそうになった・・・マリアが部屋に入ってくる音が聞こえなかったのだ。

「わ、私・・・探してて・・・」 言いよどんだ。

マリアはにやりと笑みを見せた。

「で? 見つけたくない物でも見つけてしまった?」

ちょっと安心した。・・・少なくともマリアは怒っていない。私は彼女のドレッサーの引き出しを覗いていたというのに。でも、どぎまぎしていることには変わりがない。

「うろうろ覗きまわってたら、こんなものを見つけたと。思ってもいなかった?」 

マリアはまだ微笑み続けていた。

ためらいがちに訊いてみた。 「これ、仮装パーティか何かで?」

写真だった。全身レザーの服を着たマリアが写っていた。体をぴっちり包む衣装。チョーカーもブレスレットもアンクレットも皮製。そして手には鞭を握っている。写真の中の彼女は笑顔じゃなかった。何かぞっとする気味悪い印象を与える写真だった。

マリアは声に出して笑い出した。

「アハハ。言おうと思えば、仮装パーティの写真って言えるかも知れないわ。でも違うの」 

まだニヤニヤしながら私を見ている。

「私と元夫で、・・・ちょっと面白いことをしてたのよ」

「冗談でしょ!」

「いいえ!」

「あなた、ほんとに・・・?」

「彼に鞭を使ってたかって? ええ、そう。彼、すごく喜んでたわ! そういう男はたくさんいるし」

「あなたも喜んでたの?」

多分、私は好奇心をそそられたのだと思う。マリアは、元夫のデニスを喜ばすためだけに、こんなことをしてたのだろうか?

「まあ、興味深い質問にたどり着いたわねえ」

失礼なことを訊いてしまったと、急に恥ずかしくなってしまった。それにマリアも、そんな私を助けるつもりはないらしい。

「でも、あなた、どうして、そんなこと知りたいの? 自分でもちょっと興奮してきた?」

「ただ、興味があって・・・」

「アハハハハ!」

マリアはまた笑った。私が言ったことを信じてなさそうだった。でも、本当に、ただ興味があっただけなのに。

「ええ、私もそれをして喜んでいたわよ!」

ようやく返事をしてくれた。まだニヤニヤしている。

「・・・それに、あなたも気にいると思うわ。私には分かる」

「いいえ!」

少し、大きすぎる声で返事したかもしれない。一旦、口をつぐんで、少しだけ笑った。自分自身に向けた笑いだったと思う。

「ただ興味があってって言ったはずよ」

「でも、どうして、そんなに興味があると思うの?」

「だって、普通のことじゃないし・・・それに、見つけて驚いたし・・・」 

そこで口を閉ざした。マリアはただニヤニヤして私を見ているだけ。明らかに私の言葉を信じていない。

「・・・私の言うことを信じてもらえなくてもいいけど・・・」

その私の言葉をマリアは遮った。

「ねえ、ベンにさせたいと思わない? 裸にして、あなたの前にひざまずかせるの。そして、あなたが何を言っても言うことを聞かせるのよ・・・鞭打ちされる姿勢にならせるとか、何でも。あなたのことをとても好きだからって理由で、そういう風にさせるの。どう?」

私はどうしても想像してしまった。マリアは私の心に絵を描き、その絵を私は思い浮かべてしまったのだった。そんな風になっているベンの姿を。

「彼、そんなこと絶対にしないわ」 

そう返事した。でも、それを言うべきじゃなかった。

「あら、彼、好きかも知れないわよ。そういうことする男の人いっぱいいるもの・・・あなたが一番しそうもないって思う人でもね」

私は声に出して笑った。「アハハ。でもベンは違うわ」

「彼に訊いたことあるの?」

「ないわ!」 

この時も、ちょっと返事をするのが早すぎたと思う。私はまたくすくす笑った。

「訊くって、どう言ったらいいの。うふふ。例えば、ねえ、あなた? 私に鞭で叩かれたい? って?」

マリアはまた微笑んだ。

「これって、あなたが思っているほど、そんなに突拍子もないことじゃないのよ。でも、そういうの恥ずかしいと思うなら、それとなく彼の意向を探る方法はあるわ」

返事をしなかった。どうして今、こんな話し合いをしているのか、自分でも分からなかった。ともかく、マリアは先を続けた。

「ベンが一番好きな妄想ってどんなのなの?」

「そんなのどうして私が知ってるわけ?」

マリアはまた笑った。

「そうねえ、どんな体験談? ストーリーとか?」

何のことを言っているのか考えていると、マリアはそんな私に焦れたのか、先を続けた。

「ほら、ペントハウス・ヴァリエーションズ(参考)とかそういう雑誌に載ってるの知ってるでしょう?」

私は、ぽかんとした顔をしたまま。

「あなたたち、ああいうの全然読まないの?」

「雑誌のこと? セックスについての記事?」

「まあ、そうね。そういう記事。読んでいれば、話しは簡単になるのよ。・・・ええ、まあ、例えば『エデンへの出口』(参考)とかベンと読んでみてもいいんじゃない。それでなくても、あなたが読んで、その後、家のどこかに置きっぱなしにして置く方がよいかも。『眠り姫』(参考)もいいかもよ」

「眠れる森の美女?」

「そう。アン・ライス(参考)のエロティック小説のシリーズ。それとも『ヴァリエーションズ』を買って、ベンに一緒に読みたいと言ってみるのもいいわね」

「そういうのって私らしくないわ・・・」

「じゃあ、私の写真を見せて、彼がどんな反応するか確めてみたら?」

結局、私は実際にマリアの提案を行ったのだった。マリアは『ヴァリエーションズ』誌を一冊と彼女の写真を私に貸してくれた。そして、説得されてしまったのだった。その雑誌を一緒に読んで見るべきだとマリアに言われたと、勇気を振り絞ってベンに伝えなさいと。マリアの提案で、ベンと2人でベッドに入り、記事を交互に読みながら、雑誌1冊全部を読み通すことになった。どの記事でベンが興奮するか、それを見極めるのは私に任された。

ええ、その1冊には「女性が男性を支配する」という趣旨の投稿記事がいくつか載っていて、信じたくないのだけど、確かにベンはそのような記事に興奮していた。そこで私は深呼吸して、次の段階に進んだ。つまり、マリアの写真を見せたのである。

「うわあ、マリアにこういう側面があったなんて、一度も考えたことなかったよ!」

「そうよねえ・・・で、あなた、どう思う?」

「すごくセクシーに見えるよ! ううむ、彼女、ちょっとこの衣装を君に貸してくれたらいいのに!」

心臓が信じられないほど速く高鳴っていた。やってのけたのだ! この話題を持ち出しただけではなく、ベンがその方面を受容するタイプだというのも見出したのだ。

だが、まだ、マリアが話していたことではっきりさせる必要がある点が、1つ残っていた。

「彼女、デニスは、よく、鞭で叩かれて感じていたと言ってたわ」

ベンは何も言わず、ただ、写真を見つめていた。私は話しを続けた。

「あなた、自分が女性に支配されるのを好む方だと思う?」

ベンはまだ何も言わなかった。ただ写真を見つめるだけ。そして、顔を上げ私を見た。それから、ようやく写真を横に置き、私にキスをし、そして突然、私に襲い掛かってきた。獣のようだった。

「彼、アレをして欲しがっているのよ」

後日、その時のことをマリアに話すと、彼女はそう言った。

「あなた、ベンを思い通りに操れるようになるわよ」

「マリア! 私、そんなこと・・・」

「あら、自分だけ取り澄ました態度を取るのはやめてよ・・・あんた、自分で、こういうことしてきた理由が分かってるの? それは、あなたは、本当は、ベンがその気があるかどうか気になって仕方がないと言うこと。賭けても良いわ、あなた、ベンにアレをさせることを考えただけで、あそこびしょびしょになっているでしょ?」

「マリア!!」 私はショックを受けていた。

「アハハ! ごめんなさい。ちょっと言いすぎちゃって」 笑う彼女につられて私も笑っていた。多分、ちょっと引きつった笑いだったと思う。

「さあ、今度は準備しなければいけないわね」 マリアは続けた。

「準備?」 

心のどこかで、自分がこんなことを実際にしてることが飲み込めないでいた。

「あなたひとりでは、これをうまくスタートさせることができないのはミエミエだもの。私が手伝ってあげなくちゃ」

「マリア、私・・・」

「私が、あなたたち2人がうまくスタートできるようにしてあげるわ! いい、聞いて! 何も心配することはないの・・・やり方は私が知っているから」

「どうしよう? 分からないわ、マリア」

「あなた、自分がやきもちを焼くんじゃないかって心配してる? いいこと? ベンは、完全にあなたの言いなりになる心の準備ができているのよ。文字通り、言いなり。これが終わったら、あなたがやきもちを焼くようなことは一切なくなるわ。それは保障する」

「何をするつもりなの?」

「ただ、ベンをあなたに従順になるようにさせるだけ・・・と同時に、あなたも、そういうことに慣れてもらうこともあるわ。いいこと? あなたは、この最初の障害さえ何とか乗り越えられたら、その後は、そもそも、自分がこんなことに悩んでいたなんで信じられなくなるはずよ。いい? まずは、あなたたち2人を夕食に招くわ。そこでちょっとお酒を飲む。そこから後は全部、私に任せて」

まだ不安だった。よく分からない・・・何をするのか尋ねたけれど、マリアは、ぶっつけ本番でやらなくちゃいけないと言うだけだった。結局、私は説得され、ベンを誘って夕食に来ることにした。

思うに、ベンが、マリアの家で食事を取ることにしてくれたのは、あの写真に興味を持ったからという、それだけの理由からだと思う。マリアの家で何が起きるか、ベンにはそのヒントすら分からなかったと思うし、正直言って、私自身も分からなかった。

マリアは私とベンに飲み物を出してくれて、私たちはリビング・ルームで腰を下ろして、しばらくおしゃべりをした。・・・少なくとも1時間ほどはおしゃべりしていたと思う。マリアは、前からおしゃべりが上手な人なので、おしゃべりをしながらも、流れが滞るようなことはなかったと思う。

「ところで、ベン? グレースが言っていたけど、あなた、私の写真に興味を引かれたそうね?」

「ああ、あれ、君だったのかい?」

ベンはニヤニヤしながら言った。3人ともかなり酔ってきていたので、あの写真の話が出てきても、思ったほど、恥ずかしさにあわてたりはしなかった。

マリアは、ただ微笑みを見せるだけだった。

「もっと、見てみたい?」

そう言ってマリアは別の部屋に行ってしまった。彼女の微笑みは、なんか、少しだけ計算しているような印象があった。少なくとも私にはそう見えた。

マリアは写真のアルバムを持って戻ってきた。カウチの真ん中に座り、私たちに、彼女の両脇に座るように促す。そしてマリアはアルバムを開いた。

彼女の写真が数枚あった。全部、手に鞭を持っている。例の写真と同じ服装をしているのもあれば、ごく普通の、どっちかと言えば、地味な服装のままの写真もあった。地味な服装の彼女の写真を見て、私自身も、とても地味な服装をしていることを改めて思い出した。そのような服装をして来るようにと、マリアに言われていたのである。マリア自身も同じく地味な服を着ていた・・・まさに写真にあるのと同じ服。

マリアが次のページをめくった。写真が1枚。デニスがひざまずいている写真だった。全裸の写真! 目には目隠しをされ、両手は後ろで手錠をかけられていた。首の周りには皮製の首輪(参考)をつけられている。私もベンも、黙ったまま、その写真を見つめていた。

次の写真では、デニスは同じ格好でいたが、マリアも写っていた。あの皮の衣装を着ている。写真の中、マリアは鞭をデニスの唇に押し当てていて、デニスは口を開いて、鞭の握りを少しだけ口の中に入れていた。

マリアが、さらに次のページをめくった。同じく首輪をつけたデニスの写真。だが、この写真ではデニスは前のめりになって頭を床につけ、お尻を高々とあげていた。マリアは次のページをめくった。彼女がデニスに鞭を振るっている写真だった。

「気に入った?」

ようやくマリアは言葉を発した。ベンに向かって。ベンは返事をしなかった。ただ、じっと見つめているだけ。すると、マリアはアルバムをパタンと閉じ、コーヒーテーブルの上に置いた。そして立ち上がり、そのテーブルの上に腰を降ろした。私たちに対面する形だった。

「これ、1回しか言わないから、よく聞いてね」

マリアはまだベンに向かって言っている。彼女は少し間をおいて続きを言った。

「着ているシャツを脱ぎなさい」

私は、心臓が喉から飛び出そうに感じながら、2人を見ていた。ベンはマリアをまっすぐに見ている。だけど、依然として何も言わなかった。沈黙が流れた。

「ベン? これはあなたにとって絶好の機会なの」

さらに何秒か時間が流れた。すると、おもむろにベンの手が挙がり、シャツに指をかけ、ボタンをはずし始めた。マリアが何かするつもりだと言っていたのは知っている。だが、それでも、こんなことが本当に起きていることに私はショックを受けていた。マリアはにこりともせず、真顔のまま。

ベンはシャツを脱ぎ、Tシャツ姿になって座った。マリアは立ち上がり、コーヒーテーブルを脇によけ、そしてソファに戻ってきた。

「オーケー。立ち上がりなさい」

ベンが立ち上がった。

「私たちの前に」

マリアは私の隣に座っていた。その私たちの前に彼が立つ。

「もう60センチくらい後ろに下がって・・・・オーケー。今度は、そのTシャツ!」

彼がTシャツを脱ぐのを見ていた。

「ズボンを脱いで、足元へ・・・今度は下着・・・床に座って、靴とソックスを脱ぎなさい・・・ズボンと下着を脇によけて、もう一度、立ち上がる」

彼のが少し固くなっていた。私はただ見ているだけ。ベンは、すっかり裸になって私たちの前に立っていた。

マリアは体をひねり、カウチの横にある引き出しに手を伸ばし、中から何かを取り出した。

目隠しと首輪と手錠!

マリアが立ち上がって、ベンの前に立った。首に首輪をつける。それから彼の後ろに回って、両手を後ろに持ってくるように命じた。手錠をつける金属音が聞こえた。それからマリアはまた前に戻ってきて、彼の前に立った。

「女王様と言いなさい・・・言うの!」

「・・・女王様」

マリアがアルバムを持ってきてからだと、ベンが言葉を発したのはこれが最初。

「これからは、私に同意するときは必ず、『はい、女王様』と言いなさい。言ってごらん!」

「はい、女王様」

「お前はグレイスの奴隷だ。『はい、女王様』と言いなさい」

「はい、女王様」

「グレイスに鞭で叩いてもらいなさい」

「はい、女王様」

「グレイスが言うことはすべてきく」

「はい、女王様」

「どんなことでも」

「はい、女王様」

マリアはいったん休止し、ベンに目隠しをした。

「それに私が言うことに対しても、どんなことでもする」

「はい、女王様」

「さらに、すべての女が言うことに対しても!」

「はい、女王様」

「女たちがお前に何をすべきか命じる。お前はそれに従うこと」

「はい、女王様」

「で、お前は女たちのために何をするのだ?」

「あぁ・・・」

「返事は『どんなことでも』だ」

「どんなことでも・・・女王様」

「ある女が、お前に、お前がしたくないことをするように命じたとしよう。お前は、それでもするか?」

「はい、女王様」

「どんなことでも?」

「はい、女王様」

「よろしい。確かめて見ましょう」 

マリアはそう言って私の方を向き、立ち上がるように手振りで示した。それから私をキッチンに連れていく。

「どう思う?」 マリアは小声で訊いた。

「本当に信じられないわ!」

「ベンがその覚悟ができてるか、もうちょっと確かめなくちゃいけないの。分かるでしょう? だから、もう少し、何もしないで見ていて」

「分かった」

「本気で言ってるからね・・・どんなことがあっても、決して邪魔をしないこと! いいこと?」

ほとんど、私を叱りつけるような調子だった。どうして、そんな顔で言うのか分からなかった。

「何をするの?」 よく分からぬまま、少し訊いてみた。

「まあ、ベンに、いくつかあることをさせるわ。彼に実際のことを教えるため。あなた、邪魔しないわよね?」

「え、ええ・・・多分」

「ちゃんと言って。『私は邪魔しないと約束します』って」

「マリア!!」

マリアの表情が変わってる。怖い顔。

「・・・分かったわ。私は邪魔しないと約束します!」

「よろしい」

マリアの顔にまたあの笑みが戻った。マリアは私をリビングに連れ帰り、手振りで座るように指示した。それから、もう一度、ベンの前に立つ。彼は、裸のまま、まだそこに立っていた。

「命令に従う心づもりはできてるか?」

「はい、女王様」

「命令には素早く従うように」

「はい、女王様」

「ひざまずきなさい」

ベンはひざまずいた。マリアは、少し引きつったような笑い声をたてた。ふと突然、私は、自分が思うほどマリアのことを知ってはいなかったのではないかと感じた。

「よろしい。私は鞭を取ってくることにする」

マリアはそう言って、部屋から出た。手に小さな鞭を持って、すぐに戻ってきた。

「これから、お前に何回か鞭を振るうことにする。お前に、その感覚を教えるためだ。・・・声を立てないよう努めよ」

じっと見詰めていた。マリアは位置につき、軽く試し振りをし、その後、ベンのお尻を叩いた。彼はハッと息をこらえたが、その以外は音をたてなかった。マリアはそれを見て微笑み、もう一度、そしてさらにもう一度、鞭を振るった。

マリアは立ったままベンに言った。

「さて、これから、お前が素早く命令に従えるか、確かめることにしよう。これから命令を与える。お前がもっと素早く命令に従うべきだと思ったら、直ちに鞭を振るうことにする。分かったか?」

「はい、女王様」

「頭を床につけ、尻を高々と掲げよ」

ベンは上体を倒し始めた。マリアはただちにベンを鞭で叩いた。マリアは、彼が素早くしたかどうか、それすら確かめる間もなかったと思う。

「元の姿勢に戻れ!」 この時も、ベンが姿勢を戻す前に、彼女は鞭を振るった。

「立ちなさい!」 また鞭打ちした。

「お前は遅い。考え過ぎているのだ。・・・小さく一歩前へ!」 マリアはまた鞭で叩いた。

ベンは私の真ん前に立っていた。

「ひざまずけ!」

マリアは、ベンがどれだけ速く反応しようとも、鞭を振るうことに決めているようにすら見えた。

「頭を床につけよ!」

この時は、マリアはちょっとポーズを置いてから鞭打ちした。

「頭を床から15センチ上げよ!」

この時も、ちょっと間を置いてから鞭で叩いた。

マリアは私に近寄り、小声で囁いた。

「片足を上げて、彼の唇から5センチくらいのところに持っていって」

私は足を出した。彼女はベンの後ろに戻り、鞭を振るう準備をした。

「顔を寄せ、キスせよ!」

ベンは私の靴にキスをした。だが鞭で打たれる。

「もう一度、もっと速く!」 それでも鞭で打たれる。

「もう一度、もっと速く!」 マリアはまた鞭を振るった。

「もう一度!」  この時は、マリアは鞭を振るわなかった。確かにベンはとても素早かったから。

「膝立ちの姿勢に!」 

ベンは体を起こした。マリアの鞭が飛んだ。マリアは再び私のところに来て、彼の唇の前、5センチのところに手の指を出すように囁き、元の場所に戻った。

「口を開ける!」 また鞭で叩いた。マリアは私に向かって、身振りで指をベンの口に入れるように指示した。

「口を閉じ、吸え!」

ベンは私の指を吸った。こんな風にベンに指を吸われるのは、とても変な感じだった。でも、これに、私は興奮し始めていた。マリアは、一旦、それをやめさせ、その後、また同じことをベンにさせた。この時は、ベンが自分から顔を前に出して、私の指を吸うようにさせた。それを何度も繰り返す。できるだけ素早く反応するよう、鞭を振るった。ベンが本当に素早く反応した時に限って、鞭が飛ばなかった。

「よろしい。今度は床に横寝になりなさい!」

ベンは体を倒し、横寝になった。あまり素早くはなかった。でも、このときは、彼女は鞭を振るわなかった。マリアは彼の隣に膝をつき、口の前に指を差し出した。

「吸いなさい!」

ベンは顔を前に突き出し、マリアの指を口に入れ、吸い始めた。マリアはくすくす笑った。

「やめろと言うまで続けるのよ」

ベンは吸い続けた。まるで乳飲み子のように、ちゅうちゅうと音を立てて吸い続けた。

しばらく経ち、ようやくマリアは、やめるように言った。立ち上がり、彼を見下ろしている。私には、指を1本、口の前に当てて見せ、静かにしているように指示した。そして部屋から出て行った。

マリアはすぐに戻ってきた。でも、なんと知らない男の人と一緒に! その人も、素っ裸で、手錠を嵌められ、目隠しされていた。ベンと同じ。

マリアは、もう一度、私に静かにしているよう身振りで指示した。私は、何か言いかけた。でも、マリアは、すぐに、あのとても怖い顔で私を睨みつけた。前と同じ。マリアは、その男の人の首輪につながっている鎖を引っ張って、私たちの前に連れてきた。

若そうな男性だった。多分、20歳になったばかり。がっちりした体格をしていた。黒い髪で、ハンサムそうな顔。もちろん、目のところは見えなかったけれど。

マリアがその人の耳元に何か囁いた。すると、その人は床に横になった。マリアに姿勢を調節され、横寝になる。ベンと向き合う形だが、頭の位置は正反対。

マリアはその男の人をちょっと押した。彼のペニスがベンの顔の正面にくる! マリアは、その男の人のペニスを握り、しごき始めた。

私はじっと見つめているだけだった。次に何が起きるか、すでにはっきりしていた。こんなこと、まったく想像外。これは一体、何の遊びなの?

マリアは男の人を勃起させた。そして、ベンの口のすぐ前に持っていく。

「ベン! 口を開けなさい!」 

ベンは言う通りにした。

「吸いなさい!」

ベンは顔を前に出し、口に咥えた。1秒も吸わなかったと思う。ベンが、口を大きく開き、何か言おうとした。

マリアの鞭が飛んだ。

「吸いなさいと言ったはずよ、この、下衆!」

再び、鞭。さらにもう一回。

ベンは、あきらめたのか、再び口に含んだ。

「アハハハハ! 服従するということがどういうことか分かったでしょう」

マリアは男の人の頭を押して、ベンのを咥えさせた。2人は、シックスナインの体型で互いに吸い合いながら横になっていた。

カメラのシャッターの音。マリアは、2人の姿を次々にカメラに収めた。2人はただ吸い合うだけ。

その後、マリアは私の隣に腰を降ろした。

「あなた、どんなことでも言うことを聞く奴隷が欲しかったのよね? どんなことでも。そうでしょ?」

私は、ただ呆然と座って見ているだけ。マリアは、くすくす笑い続けていた。ベンたち2人はただ、吸い続けていた。やがて、若者の方が射精した。

「そのまま続けなさい」

マリアの指示が轟く。その男の人の射精後も、2人は横になって吸い続けた。そして、ベンも射精した。私はショックを受けて見ていた。

「彼、たった今、あなたに浮気しちゃったわね」

マリアが耳元に囁き、くくくと堪え笑いをした。

「やめ!」

ようやくマリアが命令した。鎖を引っ張って若者を立たせ、部屋の外に連れていった。それから部屋に戻ってきて、ベンの手錠と首輪を外した。目隠しはつけたまま、ベンをバスルームに連れていった。彼女の声が聞こえる。

「目隠しを外して、服を着なさい。その後、もう一度、目隠しをつけ、待っているように」

私が姿を見せると、マリアは私に訊いた。

「どう思う?」

とても興奮していて、私の反応が気になる様子だった。まるで、クラスで一番人気の男子生徒に話しかけて戻ってきたばかりの女子生徒のよう。隣に座って、ベンには聞こえないように、小さな声で話している。

「マリア、どうしてあの人がいることを私に・・・」

「大丈夫、彼は完全な奴隷だから。奴隷にしたら、ちゃんとそこのことを分からせなきゃダメよ」

「マリア・・・」

私は言いかけたが、最後まで言えなかった。

マリアは立ち上がって、バスルームに戻っていった。ベンの上腕を掴んで、連れ帰ってくる。ベンは命令された通り、目隠しをつけていた。マリアは、そのまま玄関まで連れていき、ドアを開け、彼を外へ出させた。

マリアは私のところに戻ってきて言った。手には目隠しを持っている。

「ベンには、車の中で、あなたを待っているように命令しておいたわ。さあ、彼のところに行って!」

マリアは、実際、私を玄関から押し出す感じで、背中を押した。

ベンは車の中、運転席に座っていた。私を見ようともしない。私は助手席のドアを開け、乗り込んだ。彼は車を動かそうともしなければ、何かをしゃべるわけでもなかった。ただ、じっと座ったまま、ダッシュボードを見つめている。

「ベン?」 たまらなくなり、私は、思い切って弱々しく声をかけた。

突然、ベンは私の方を向き、抱き寄せ、キスをしてきた。ほとんど狂ったようだった! あっという間に私のブラウスの中に手を入れ、さらに別の手もスカートの中に入れてきた。何かに取り憑かれている感じ。そして、その感じは、伝染性があったに違いない。・・・私も彼のズボンのチャックを降ろし、ペニスを引き出し、飢えた女のように両手で激しく擦り立てていた。

そして私は達していた。周りに注意することなどできなかった。ベンはまだ私を指でいじっている。私はようやく何とか態勢を立て直し、前屈みになり、彼のを口に含んだ・・・この行為は、私はほとんどしたことがない。

やがて、私たち2人ともぐったり疲れて車の中、座っていた。その時になってようやく、誰かが私を見ているのではと心配になった。2人とも服装が乱れていたが、私は気にならなかった。ベンは車を動かし、家に戻った。その夜、再び私たちは愛し合った。さらに明け方にも。夕食すら食べなかった。私たちはあまりに興奮していて、狂ってしまったように愛し合った。

次の日、マリアは午前中に電話をかけてきた。

「どうだった?」

「信じられなかったわ! 2人とも、すごく興奮してたの」

「うふふ。で、あなたは何を怖れていたの?」

私はもう一度、考えてみた。

「マリア? すごく奇妙よ。アレが私たちにとってとても興奮させることだと、どうしてあなたは分かったの?」

「私があなたのことを知らないとでも思ってるの? あの日、どうして私があなたが私の寝室に入って引き出しを覗くのを許したと思う? でも、これはまだ序の口。今夜、あなたの家に行くわよ」

「ああ・・・どうしよう・・・」

「もう、後戻りはできないの。あなたは最後まで見届けなければいけないの」

「どういう意味?」

「まあ、あなたはまだ彼を支配はしていないでしょ? もしかして、もうした?」

私は返事をしなかった。

「やっぱり7時に、そちらに行くわね」

「マリア? 少なくとも、もうちょっと間を置いてというのはダメかしら・・・?」

「アハハ・・・今夜7時よ!」

彼女はそう言って電話を切った。

私が玄関に出た。夕食のすぐ後だった。

挨拶をしても、マリアは、ちょっと思わせぶりに微笑んでウインクをして私を見るだけだった。そして、そのまま、ベンが座って待っているリビングに入っていく。

マリアは、立ったままベンを見下ろしていた。どことなく、何か期待している表情をしている。だが、笑みはない。ベンが顔を上げ、やあマリアと言ったけど、マリアは、まだ、突っ立ったまま見下ろしていた。ようやく、ベンも立ち上がり、マリアの前に立った。一瞬、マリアの口元に笑みが浮かんだような気がした。

「両手を頭の上に」

マリアがようやく口を開いた。小さな声だが、力がこもっていた。

「はい、女王様」

ベンは命令に従った。体を硬直させ、気をつけの号令を受けた兵士のように直立する。マリアは、検査でもしているように、ベンの周りを歩きまわった。ベンは、目すら動かさず、じっと直立していた。マリアは私に目配せし、微笑んだ。私と対面しつつも、ベンに向かって問いかけた。

「命令に従う心積もりはできてるか?」

「はい、女王様」

「私たちは映画に行く。ついてきなさい。2人とも」

マリアを止めるのは不可能のようだった。私とベンは、マリアに従って、外に出た。

マリアに連れられて彼女の車に行った。助手席に男の人が座っている。・・・前とは違う男の人。この人も若くて、とてもハンサムだった。マリアは私たちに後部座席に座るように指示し、車を走らせた。近くのシネコンへと向かった。誰も一言も話さなかった。

その映画は公開されてからかなり経っていて、劇場にはほとんど客がいなかった。その映画は、ベンなら見たがらないと思うけど、私は、正直、見ようかどうか迷っていた映画だった。

マリアは、前方に半分ほど行った、右の側席に行くように指示した。がら空きなので、中央部であれ、どこにでも好きなところに座れたのだけど、どういうわけか、壁に沿った側席を指示した。私が通路側、ベンたち男2人は壁側に座り、マリアは私と男たちの間に座った。

映画が始まると、マリアがベンたちに何か言った。

ちらりとそちらに目を向けて見た。すると、ベンたち2人は、椅子から降りて、床に座っていた。しかも服を脱ぎ始めている。そして、シックス・ナインの形で床に横になり、お互いに吸い始めたのだった。

マリアに、映画を見てて、と注意された。私は2人の方を見つめていたに違いない。ベンたちは床に横になったまま、黙々と、相手を吸っていた。

やがて、私も映画にのめりこんでいた。悲しい映画で、私は泣き出していた。マリアも同じく泣いていた。

マリアは、また何か2人に話しをしていた。映画が終わる頃には、2人とも元通り席に座っていた。

映画館を出た後、私たちは建物の裏手の陰になっているところへ歩いた。そして、そこでもマリアは、2人に裸になるように命じ、さらに再びシックスナインをさせたのだった。アスファルトの上でだった。家に帰った後、マリアは私に言った。

「しばらくベンとはセックスしないように。ベンは、誰がボスなのかはっきり知る必要があるから」

次の日の夜、マリアは、予告もなく突然、私たちの家に来た。午後5時半だった。

「外に夕食に行くわよ」

マリアの車で出かけた。車の中には、この前とはまた違う男の人が待っていた。レストランに着くと、マリアはその男とベンに、男子トイレに行き、服を脱ぎ、シックスナインをするよう命令した。後でチェックしに行くからとも。

ベンたちが席を外した後、私はマリアに訊いた。

「チェックするって、どうやって?」

「アハハハハ! 私についてくれば?」

でも私は行かなかった。

しばらくしてマリアがくすくす笑いながら戻ってきた。

「あの2人、なんとかしていたわ。個室の中だったから、はっきりとは見えなかったけどね、うふふ・・・」

レストランを出た後、マリアはベンたちに、車の後部座席に座るように命じた。

「奴隷どもは、後ろの席に座って目隠しをするように。分かった?」

「はい、女王様」

男たちは後ろの座席。マリアは、ベンが車に乗り込むとすぐに彼に目隠しをし、両手を前にさせ、手錠をかけた。もう1人の男にも同じことをした。私は助手席に座らせた。

マリアは車を走らせ、街はずれのとある建物へと私たちを連れて行った。何か、教会を思わせるような建物だった。

マリアはベンのために車のドアを開けてやり、出るように命じた。もう1人の男は車の中に残したまま。

マリアに連れられて建物のドアへ向かい、中に入った。そこに行くまで、ベンに目隠しと手錠をさせたまま、3人で駐車場を歩いて行った。私は、他の人が見てないか、しきりとあたりを見回しながら歩いた。

建物の中に入っても、依然として、教会を思わせる印象があるのは変わらなかった。廊下を進み、ある部屋に入った。マリアはベンに命令があるまで待つように命じ、私だけを部屋から連れ出した。

マリアに連れられてロッカールームへ入った。すぐに彼女は服を脱ぎ始め、私にも服を脱ぐように言う。他には誰もいなかった。

「マリア、これってやりすぎよ」

「いいから、グレース、早く脱いで。すごく順調に進んでるんだから」

仕方なく、言われるままに服を脱いだ。マリアは、黒いローブを手渡し、着るように言った。裁判官や合唱団の人が着るようなローブ。彼女もそれを着た。2人とも、ローブの下には何も着ていない。

「こっちよ」

マリアに手を引かれて別の廊下を進み、大きな部屋に入った。

中には何人か人がいた。女性ばかりで、私たちと同じローブを着て、1列に並んでいる。みんな手にろうそくを持っていた。部屋の明かりは、そのろうそくの明かりだけ。

マリアは入り口のそばの燭台からろうそくを取り、1本、私に渡した。そして私を列の最後尾に並ばせた。一体何をしているの? いろいろ想像をしてみたが、どんなことを想像してみても、現実はそれをはるかに超えるものになりそうな予感がした。

ドアが開き、女性が1人入ってきた。最初に見たマリアの写真でマリアが着ていたのと同じ服装をしている。つまり全身レザーの服。

彼女の後ろから、男たちが一列になって歩いてきた。全員、素っ裸。ベンと同じように、首輪、目隠し、手錠をされている。でも、この男たちは、互いに首輪を鎖でつながれ、猿轡もされていた。

男たちを連れてきた女性は、彼らを長い1列に並ばせ、私たちに対面させた。同じくレザーを着た女性が2人ほどいて、男たちを整列させている。ベンの姿はなかった。

レザー服を着た女性の1人が、男たちの後ろに回り、何人かに鞭を振るった。全員、まるで号令を受けた兵士のように、起立したまま、微動だにしない。

すると、またドアからレザー服の女性が入って来て、もう一組、男性を連れてきた。先の一群と同じように並ばせる。ベンの姿があった。レザー服の女たちは、新しい男たちを、先の列と平行の1列に対面させて並ばせた。一度、きちんと立たせ、整列し、次に、一斉にひざまずかせた。

レザー服の女たちは、2列の男たちの位置を調節していた。立っている男性の各々の前に、別の列の男性が1人ずつひざまずくようにさせている。整列が済むと、ひざまずいている男の猿轡と目隠しを、1人ずつはずしていった。

突然、あるレザー服の女性が大きな声で命令を下した。

「吸いなさい!」

同時に、一斉にあちこちで鞭が振るわれ、座っている男たちのお尻を叩き始めた。男たちは一斉に、それぞれ、前に立っている男のペニスを口に含み、吸い始めた。ベンもその中にいた。

1人だけ、ペアになっていない男性がいた。その人もレザー服を着ている女に鎖でつながれている。彼は、私たちの列の向こう端に連れて行かれ、そこにいるローブを着た女の前にひざまずかされた。その人の猿轡が外される。すると、女性は、着ていたローブの前を捲りあげ、中の裸体をあらわにした。男はその女の人の体に押し付けられた。それを受けて女性はローブを降ろし、彼の姿を中に隠した。その間、彼女は片手にろうそくを持ったまま。

「吸うのを止め!」

レザー服の女たちが一斉に、ひざまずいている男たちに命令した。そして、列に沿って一斉に、再び猿轡と目隠しを装着していく。

「体の向きを変え、頭を床につけ、尻を上げよ!」

その命令の後、立っていた列の男たちは、膝を着いて、相手の男たちのお尻に近づいた。そして、次に、相手の男性を犯せと命令が飛ぶ。

私はベンのところを見つめていた。ベンの後ろの男性がベンの中にペニスを突き入れている。このような光景を見るなんて、本当に思いもよらないことだった。

女性を相手していた、例のたった一人の男は、今は、その隣の女性のローブの中にいた。最初の女の人は、頂点に達していた。・・・しっかり見ていたから分かる。

「これは、イニシエーションの儀式なの」

マリアが耳元で囁いた。私は信じられずに、ただ見つめるだけ。

あの男の人が、だんだん列を進んできた。ローブの中にもぐって、1人ずつ、進んでくる。アヌスを犯していた男たちが全員それを済ますと、レザー服の女たちは、お尻にされていた方の男たちの鎖を解いた。そして、鎖を解かれた男の人たち全員を床に仰向けにさせ、猿轡を外した。今度は、全員にシックスナインの形になるよう指示が飛ぶ。

女性を相手している男の人は、だんだん、私たちがいる列の端へと近づいていた。今はマリアから3人先の女の人のところにいる。私は突然、どきどきして落ち着かなくなってしまった。

「リラックスして」

マリアは私の心を読んだようだった。

「ベンは、あなた相手じゃなくても、あそこで気持ちよくなっているでしょ? あなたも楽しめばいいのよ!」

列の男たちに目を向けた。全員、夢中になって吸っている。まるで乳飲み子のようにちゅうちゅうと。男たちの中にデニスの姿が見えた。

女性を相手にしている男は、とうとう、マリアのローブに入った。彼がそこにいる間、マリアは私の手を握っていた。彼女の息づかいが荒くなるのにあわせて、私の手を強く握ってくる。マリアは達したようだ。

そして、あの男がとうとう私のローブの中に入ってきた。あそこを舐めている。上手だった・・・すごく上手。マリアが私の手を握って、耳元に囁いた。

「一番上手な人だけがこれをさせてもらえるの」

立っているのがとても難しい。

私とマリアは、ベンをその場所に置きざりにしたまま、そこを出た。

「今夜は、あの人たちがベンの世話をするわ」 とマリア。

「あの場所は一体、何なの?」

「じきにもっと分かるわ」

マリアはそれ以上、教えてくれなかった。車でマリアの家まで戻った後、私は歩いて帰るように言われた。ベンと一緒に来ていたもう1人の男の人はいなくなっていた。

「あの人たち、ベンを、きちっとしつけるはずよ。ほんとにきちっと・・・命令に従うようになる。あなたも、ベンに家事をさせる時以外は、ずっと彼を裸にして目隠しをつけさせなきゃいけないわよ」

その夜、私は1人で寝た。朝になってもベンの姿はなかった。マリアに電話した。

「心配しないで。今夜には会えるはずだから」

仕事が終わった夕方、マリアが家に来て、再び一緒にあの場所に車で行った。あの男たちは、一晩中、床に横になって、シックスナインをしたまま過ごしていたらしい。決して、吸うのをやめていなかった。1分くらいずつの間隔で、いつも誰かが射精していたが、それでも吸うのをやめようとしなかった。私とマリアは、その日もベンをそこに置き去りにし、家に戻った。

「心配しなくていいわ・・・ベンは、きちんと世話されているから」

その週末、マリアは一種の「集会」のようなものに私たちを連れて行った。最初に私を車で拾い、その後、あの場所に行って、ベンを車に乗せて、目的地に向かった。その集会は、ホテルのフロアを全部借り切っての催しだった。

そのホテルのある一室は、文字通り、男たちで溢れかえっていた。全員、裸で目隠しされ、手錠を掛けられている。男たちは、ベッドも床も関係なく、いたるところに横になって、シックスナインを続けていた。テーブルの上に横になっていたペアもいた。鞭を手にしたレザー服の女性が3人いて、男たちが行為を続けるよう監督していた。

その部屋にベンを連れて行くと、別の女性が現れて、私に彼女の部屋に来るよう招いた。マリアは、その女性に、お断りしますと答えた。後でマリアから、あのように言ってくる女性には近づかないように言われた。

私とマリアは一緒の部屋に泊まった。ダブルベッドの上、それぞれ横になったり、テレビで映画を見たりして時間を過ごした。しばらく経ち、レザー服を着た女性が、男の人を連れてきた。デニスだった。デニスは私をとても上手に舐めた。でもマリアはパスしていた。しばらくして、先の女性はデニスを外に連れて行った。その週末は、ずっとそのような調子で続いた。他の男性も何人か部屋に連れてこられたが、その時は、マリアは彼らに舐めさせた。

私は、あの最初の夜からベンとはセックスしていなかった。もう何週間も前になる。マリアと私は毎晩、あの聖地に行くようになった。毎回、私は舐めてもらう。それに、毎週末、何かイベントがあった。

先週末はキャンプに出かけた。男たちは、何かしなければならないこととか、何かのセレモニーがあるときを除いて、いつも泥の中、裸になって、シックスナインを続けていた。手錠も目隠しもされていなかったが、みんな、うっとり目を閉じ、ただひたすら相手の男性のペニスを吸っていた。乳飲み子のようにちゅうちゅうと。

女性たちは、私にレザー服を着せ、鞭の使い方についてレッスンをしてくれた。そして、男性2人を私によこし、私の練習になるようにと、横たわらせ、シックスナインをさせた。2人は、目を閉じたまま、吸い続け、最後にはどちらも射精した。私の振るった鞭のおかげで2人がクライマックスに達せたのだと見て取れた。

マリアは、私に、ベンと近々、離婚すべきだと言った。ベンは私の夫でいる価値がないと。ちょうど、マリアがデニスと離婚したのと同じように。マリアは、もし良かったら、私に彼女のところに来て、一緒に暮らしてもいいわよと言った。


おわり
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