「Door ドア」 Original by deirdre

私は危うく階段をあがっていきそうだった・・・裏のポーチに通ずる階段。もし私がその階段を上ったら、2人が私の足音を耳にするのは確かだったろうし、多分、事態は違った風になっていただろう。でも、偶然にも、私は、1歩目を踏み出す前に、網扉越しに2人の姿を目にしたのである。そこでは、アディソン夫人が椅子に座っていて、ベスが彼女の腿の上に顔を下にして覆い被さり、横になっていた。ベスは、お尻を叩かれようとしているところだったのだ!

私は物音を立てずに2人を見ていた。ベスはズボンと下着を降ろされ、お尻が完全にあらわになっていた。お尻を叩かれるのは子供であって、ベスは、それにはすでに大きくなりすぎていると思った。彼女は私より1歳だけ年下なのだ。私自身、スパンキングをされた覚えがない。少なくとも、こんな感じのは一度も。最後にお尻を叩かれたのはいつだったか覚えていなかった。

アディソン夫人は、ベスに、お尻を叩く理由を一方的に喋っていた。どんな理由だったのか、いまは覚えていない。それから夫人は、手を上げて、ベスのお尻に一気に打ち下ろした。そして、もう一度。私は銅像のように固まっていた。・・・たとえ、動きたいと思っても、動けなかっただろう。それは確かだった。夫人は、ただ、何度も何度もベスを叩き続けていた。

ようやく夫人が叩き終わったのを見て、私は静かにその場から逃げた。思ったことは、見つからずに済んで、何て運が良かったんだろうということと、アディソン夫人が何て意地悪な人なんだろうということ、そしてベスはどうしてあんなことをされて堪えていられたのだろうということ。多分、あのようなことは、何度も行われていることじゃないと思った。たまたま私が目撃した1回だけが、あのようにかなり激しいスパンキングだったのじゃないか。私には、そういう風に思えた。

でも、私はこの出来事についてすぐ忘れてしまった。というより、少なくとも考えるのをやめてしまったと言った方が正しいかもしれない。私がだいたい17歳の頃まで。

17の頃のある夜、私はベッドに横たわっていて、今にも眠りに落ちそうになっていた。だが、その時、突然、すごく変なことが頭に浮かんだのだった。その日、私はベスと泳ぎに行ったのだが、私はベッドの中、彼女の姿が頭に突然に浮かんだのである。水着の彼女の姿。ベスの後姿、もっと言えば、彼女のお尻が頭に浮かんでいた。

彼女の水着は、そんな露出度の高いものではない。それでも、体の線を隠しているわけではないのは確かだ。そして、私はあのスパンキングのことを思い出したのである。ベッドに横になりながら、その夜、私の頭には繰り返し何度も、彼女の水着姿と、あの、たまたま見かけたスパンキングの光景が現れた。次の日、私はいったいどうしてしまったのだろうと変に思ったが、やはり、その日の夜も、眠ろうとする私の頭の中に、また彼女のことが浮かんだのだった。

でも、そのことも、遠い昔のことだ。私たちが大学に進み、離れ離れになる前の話し。でも、次の話しは、昨夜の出来事についてだ。

大学が休みに入り、私は故郷に戻ってきていた。そしてベスと2人で出かけたのである。クラブに立ち寄って、ドンと会った。彼は、私たちが高校時代に知り合った人で、クラブにはドンの友達も2人ほどいた。みんなでおしゃべりをしたり、ダンスをしたりお酒を飲んだりした。

これはお祝いのパーティだった。ベスの誕生日だったのである。・・・本当は、昨日ではなく、今日がベスの誕生日なのだが、ベスは、今日はベスの家で家族でのお祝いがあるので、昨日のうちに祝って欲しいと言ったのである。多分、12時半ごろだと思うが、私たちは集まりをお開きにして、帰宅の道に着いた。

「お誕生日、おめでとう。だって、もう、夜中過ぎているしね!」

「うふふ、そうね。私、大人の女になったように見える?」

「あら、ベスはもう立派な大人じゃない?・・・」 そう言って、私はさらにこんなことを言ったのである。「誕生日お祝いのスパンキングの心積もりはできている?」

その時、どうしてあのようなことを口走ってしまったのか、いまだに分からない。多分、私という人間の中には、困ったことを求める部分があるのだと思う。

私がそれを言うとただちに、彼女は車を近く家の玄関前の通路に入れた。あまりにも突然のことで、私は驚いて呆気に取られた。まだ家には遠い。ベスはちらっと私を見たが、私には彼女の表情が見えなかった。

「じゃあ、あなた、スパンキングに興味があるわけね?」

そう訊かれても私はどう答えてよいか分からず、じっとしているままだった。自分でも自分が何を期待しているか分からなかったが、ベスが、その類のことをすることだけは期待してなかったのは確か。彼女は車をバックさせ、玄関前の通路から出し、今まで来た道を戻り始めた。

もはや帰宅の道ではなった。

「どこに行くの?」

思い切って訊いてみた。彼女は返事をしなかった。ただ運転を続けている。

とうとう彼女は、ある家の前の通路に車を入れた。私にはそこがどこか分からなかった。その家には明かりがついていた。ベスは車から降り、私についてくるように言った。私は、依然として何が起きてるのか分からず、ただ彼女の後についていくだけ。多少、呆然とした意識のままで。

ベスが玄関のベルを鳴らした。ドアが開き、女性が顔を出した・・・多分、40歳かそこら辺りだと思う。その女性は、「またか」とでも言いたげな顔をした。私たちを一瞥し、後ろを向いて、「ジェフリー!」 と名前を呼んだ。彼女は玄関先に立ったまま待っていた。やがて中から男の人が出てきた。

彼は、ブロンドがかったもじゃもじゃの髪をしていて、若そうな人に見えた・・・大学1年生か2年生くらいに思ったと思う。とても顔立ちが良い。かなりラフな服装をしていた。そして私たちを見て言った。

「やあ!」

ベスが家の中に入り、私もその後に続いた。先の女性はリビングに戻って行った。廊下を進み、リビングの前を通りかかった。私はちょっと中を覗いて見た。あの女の人は、高校生くらいの女の子と一緒にテレビを見ていた。

私たちはジェフリーの後に続いて廊下を進み、それから階段を降りて、地下室に入った。彼に導かれて広い地下室の中をさらに進んでいく。すると奥にドアがあって、その先に小さな部屋があった。中にはソファのように作られたベッドがあった・・・その部屋は小さな寝室のよう。誰かがそこで暮らすため、あるいは多分、客用の部屋として使われているのではないかと思った。ジェフリーは振り返って、椅子の端に腰を降ろし、私を見上げた。

「彼女、これ、したことないんだね」

彼は私を見ながら、ベスに話しかけていた。私は何も言わなかったし、それはベスも同じだった。沈黙の後、ようやく彼が言葉を続けた。

「こっちへ来て。ここに来るんだよ」

彼は椅子に座ったまま、自分の太もものところを軽く叩いて見せていた。私はじっと見つめているだけ。ジェフもベスも私を見ていた。

「さあ」 ちょっと笑って言う。「君は今日、10歳になったばかりってことにするよ」

「わ・・・私・・・」 

私はそう言いかけて、やめてしまった。ベスの顔を見た。彼女も私を見ていた。一言も言わずに、じっと私の目を見ている。彼女は私がジェフの膝の上にうつぶせに横たわるのを期待している。そんな感触は確かにあった。とても変な感じだった。彼女もジェフも、期待しながら私を見ている。私は、言われた通りにしない方がまるでバカのような気持にさせられていた。

私は従った。ジェフの膝に覆いかぶさり、床とジェフリーの靴を見ていた。そして、よく知りもしないこの男が私にスパンキングするのを待っていた。自分からこんな姿勢を取るとは、一番考えていなかったこと。それを私自身がしている。

「心配しなくていいよ。悪くないと思うから」

そして彼は行った。私を叩いた。叩く音が聞こえたし、痛みを感じた。彼はそんなに強く叩くことはしなかったし、実際、思ったほど痛くはなかった。そして、彼はもう一度、叩いた。さらにもっと。私は黙って数を数えていた。確かに10回。彼は10回目でやめ、私を立たせた。私は2人を見ながら、ただ突っ立っていた。2人は何も言わなかった。

するとベスがスカートの中に手を入れ、下着を降ろし、足をけって脱ぎ捨てた。それから、私と同じように、ジェフリーの膝の上に横たわった。

「ええっと、君は確か22歳だったね?」

ジェフはベスのスカートを捲りあげた。彼女のお尻が丸見えになる。私は心臓が喉から飛び出てきそうな感じだった。私のときは、彼は服の上からスパンキングをした。だが、いま彼はズボンのベルトを引き抜き、それを折って、2重にしている。そして、それを使ってベスにスパンキングをはじめたのだ。強く。

ベスが息をこらえるのが聞こえた。それでも彼女は少しも声を出したりはしない。彼は休みを入れることなく、何度も繰り返し強く叩き続けた。ベスはただ顔を下にして横になったまま、じっと耐えている。私を叩いたときより、ずっと強く彼女を叩いている。それは、見ているだけではっきり分かった。

突然、ジェフがパンキングをやめた。ベスは横たわったまま。それから、その姿勢のまま、顔を上げた。彼はただ座っているだけ。ベスはようやく立ち上がり、自分でスカートを元に戻した。ジェフはやはり座ったまま。

ベスは私を連れて部屋から出た。彼女は下着は取り戻さなかった。地下室から上へあがり、リビングの前を通り過ぎた。あの女の人と娘はまだそこにいて、テレビを見ていた。

家を出て、前庭に来た時、私は小さな声でベスに訊いた。

「あの女の人、どう思ってるかしら?」

「あら、2人とも知ってるわよ」

私は呆気にとられた。2人、車に乗り込んだ。ベスは、とても用心深そうにして腰を降ろした。彼女はすぐにはエンジンをかけず、ただ座ったままでいた。私の方には目を向けず、ただじっとハンドルを見つめている。私は、彼女がエンジンを駆けるのを待っていた。だけど、どういうわけか、まったくしゃべる気持ちになれなかった。

そして、突然、ベスはスカートの前を捲り上げ、自分であそこを擦り始めたのだった。それこそ、狂ったように。この行為に関して、ベスは少しも恥ずかしがったり、隠そうとしたりしなかった。私は、信じられずに、ただ見つめたまま。車の中、彼女の荒い息づかいがだんだん大きくなっていった。まるで、この行為をしないと死んでしまうかのように、命がけで自分を擦り続けている。

私の手がスカートの中に入っていた。指を下着のゴムバンドの中へ滑り込ませ、指で自分をいじり始めていた。ベスの方は、ひたすらあそこを擦り続けていたし、息づかいもますます大きくなっている。それには伝染するような性質があった。私も、自分が次第に限界に近づいているのを感じた。そして、達してしまったのだった・・・ベスも同じく。彼女が達したことには間違いはない。

その後、2人ともただ座っていた。私は、呼吸が乱れていて、それが直るのを待っていた。私たち2人って、どうなんだろうって思いながら、座っていた。こんな風に車の中、ただ座っているのって。

突然、ベスがエンジンをかけ、車を動かした。彼女が運転している間、2人とも一言もしゃべらなかった。やがて車は彼女の家の前に着き、私たちは車から降りた。私は何かしゃべらなければと感じていた・・・とても変なことだったわねとか・・・でも、どうしても、言葉を発する気持ちになれなかった。そして、2人とも何も言わないまま、私は向きを変えて自分の家の方向へ歩き出した。私が歩き出した時、彼女が後ろから声をかけた。

「あなたの誕生日になったら、こっちに戻ってくるんでしょう?」

私は振り向きもしなければ、言葉も出さなかった。


おわり
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